町田駅前の顔 町田東急ツインズ

ツインズ接合部。背景に109 商店
ツインズ接合部。背景に109

町田駅には東急電鉄は接続していません。そんな寂しい現実をこの間紹介したけれど、一方で町田駅の顔ともいえる建築物は、北口にそびえる町田東急ツインズだ。

町田東急ツインズ、この2棟のビルがセットになった商業施設は、JR町田駅が小田急町田駅寄りに移転した1980年にオープンした。ただし、オープン当時は東急百貨店本館とスポーツ館という組み合わせだった。
両町田駅が接近した1980年代には、東急田園都市線も町田への横浜線経由乗り入れ計画を持っていた。JR(当時は一応国鉄)側としても、田園都市線の乗り入れに対応できるよう、町田駅ホームを10両編成対応させて開業していた。来るべき乗り入れに備えて、東急は町田駅前の顔となる物件をキープ。町田は第二の渋谷になる筈だった

ところが、なんやかんやあったわけでもないけど、結局乗り入れの計画は実現しなかった。中央林間における東急田園都市計画が思いのほか上手く行き、田園都市線を町田駅に乗り入れる事で、中央林間方面と町田方面どっちつかずの運行になる事を恐れたのかもしれない。

ともあれ、町田駅乗り入れが頓挫した後も、駅前の東急物件は活用し続けている。1992年にスポーツ館が「TOKYU まちだ and YOU」と名前を変え、テナント貸し出し式の専門店ビルに変わる。2007年、今度は本館も合わせて専門店ビルへと転換させ、町田ターミナルプラザで営業していた東急ハンズも収容し、「町田東急ツインズ」となり現在に至る。

存在感ある町田東急ツインズ

存在感ある町田東急ツインズ

ツインズ接合部。背景に109

ツインズ接合部。背景に109

総合的に見れば、東急は町田から手を引き始めていると言えるかもしれない。それでも、田園都市線の乗り入れについてその気になった時のため、東急町田ツインズの場所は確保しているのだと思う。

今後、町田駅には新たな接続路線として、またしても東急が噛まない(東京都・西武・京王・小田急の3セク方式)多摩都市モノレールが入る予定だ。東急町田ツインズは獅子身中の虫としてそこに置かれているのではないかと穿っておこう。

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