長崎屋町田店ビル解体行程に 45年の歴史に幕

長崎屋町田店ビル 商店
長崎屋町田店ビル

長らく廃墟状態になっていた旧長崎屋町田店ビルが、解体行程に入っているようだ。

東京都町田市原町田6-13-21

小田急町田駅と、旧国鉄原町田駅(現町田ターミナルプラザ)をつなぐ商店街の一つ、町田二番街をまたぐように連絡通路を設けた、ちょっと目立ちする建物が旧長崎屋ビルだ。平塚で創業した長崎屋が1950年に、2店舗目として出店したのがこの長崎屋町田店だった。当初は既存の建物を買い取って入居する形で営業を始めたが、1968年に鉄筋造の現在の建物に改装している(A館)。続いて1972年にはB館を開業。2館が3階の連絡通路でつながれる独特の建物になった(ある意味、町田東急ツインズを先取りしていたかもしれない)。

長崎屋町田店ビル

長崎屋町田店ビル

解体間際の建物だが、長崎屋という看板より目立つ文字で、MEGAドン・キホーテと書かれている。長崎屋が経営悪化の末2000年に会社更生法申請、わりと色々な会社にたらい回しにされた後、ドン・キホーテ傘下になった結果だ。2009年から建物一部をMEGAドン・キホーテとしてオープンしていたが、町田のもっと目立つところにドン・キホーテが既にあったということもあり、2011年に営業をやめてしまっている。長崎屋に戻して再度営業をする予定があったらしいのだが、そこにきて東日本大震災が発生。その影響で、建物内設備がズタズタになってしまったらしい。

震災以降は、テナントがいくつか入り続けて営業していたが、表玄関となるMEGAドン・キホーテが閉店してしまっているので、どこからどうみても廃墟状態。町田住民がよその人を案内するときに、「あの廃墟は何?」と聞かれちょっと口ごもる結果となった。しかもその状態が3年間。

解体後、果たして何に生まれ変わるのかはいまだ不明だ。いずれにしろ、空中回廊が造り直されることは無いことを思うと、ちょっと寂しい気分になったりもする。

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