ちょうど一ヶ月前には町田オクトーバーフェストが開催されていた、旧市役所跡地のシバヒロ。とにかく街の中にドカンと芝生スペースを作るので、皆さんお好きなイベントをやってちょうだいと投げやりな意図で開園したであろうシバヒロは、実際のところあまり有効に使われているとは言い難い状態だった。
先月のオクトーバーフェスト記事の締めでは、有効利用されない状態が長くてもオクトーバーフェスト会場としては映えるから残して欲しい!といった、無理矢理な存続擁護を行ったが、ここにきてオクトーバーフェストだけでない食フェス会場として、活発利用化の兆しが現れてきたようだ。
町田スイーツフェスタ
10月24日(土)・10月25日(日)に行われたのは、『お菓子な町田☆町田スイーツフェスタ2015』というイベントで、ハロウィンにちなんで町田周辺のスイーツ販売者を集めた催し。主催は株式会社サンケイリビング新聞社で、同社が発行するタウン誌”リビングまちださがみ”の35周年を記念して行った催しであったようだ。
スイーツフェスタの名前を冠するために、スイーツ研究家のセレクトスイーツという体で関東地区の人気店の菓子も販売していたようである。けれども基本的にはタウン誌に広告掲載している地元の店がほとんどで、地元商店の顔見せ市的性格もまあまああり。
関東の名店スイーツが町田に登場という住民向けアピールと、町田のスイーツを集めたお祭りという外向きのアピール。地元商店にも益があるということで、こういうイベントは今後も歓迎されるべきなのかもしれない。
町田鉄板焼きフェスティバル
11月5日(木)〜11月8日(日)に行われたのは、『町田鉄板焼きフェスティバル』という催し。こちらは主催者が同じフジサンケイグループの、産経リテールプロモーションというところ。日比谷オクトーバーフェストのオクトーバーフェスト実行委員会や肉フェスのFoodNationsなどのように、各都市をまわってイベントを打つプロモーターのようである。したがって後述のラーメンフェスなどは川越やさいたま新都心等でも行われていたりする。
鉄板焼きの人気店8店として連れてくるのは、特に町田ゆかりの店ではない。したがってこのフェスを町田で楽しまないといけない理由は無く、外向きのアピールはちと弱い。むしろ町田の名前を冠することで、市内の鉄板焼き屋が出店しているという誤解がされる可能性もあるのでは…と重箱の隅もつつけよう。
ということで、町田鉄板焼きフェスティバルについては町田にあの有名店がやってくる!的な住民向けイベントの性質が強い。
町田ラーメン祭
で、『町田ラーメン祭』である。こちらは2週連続週末を使ったお祭りで、第1部は11月12日(木)〜11月15日(日)、第2部が11月20日(金)〜11月23日(月・祝)となり、それぞれ出店するラーメン店が違う。主催は鉄板焼きフェスティバルと同じ産経リテールプロモーション。シバヒロのこの秋のイベントは、どれもフジサンケイグループががっつり噛んでいるようだ。
ラーメンフェスの出店者、16店中神奈川県の店は5店(にぼ達・實家・そよ風・鯵壱北条・赤備)で、やはり町田の店は無い(強いて言えば、ど・みそが町田に出店しているくらいか)。1杯800円の均一価格。
近辺でラーメンのグランプリイベントというと、相模原市のさがみはらぁ麺グランプリを思い浮かべる。こちらは市内のラーメン店が相模原らしいメニューを考案して出店し、1杯500円程度で提供する祭だ。町田のラーメン祭はこれとは性格を異にする、グランプリの舞台だけ貸しますよという祭なわけだが、なまじ町田がラーメンの激戦区として有名で、市内の店だけでグランプリが開けるポテンシャルを持っているだけに惜しい。
プロモーター誘致型イベントを踏み台に、地元型イベントが増えて欲しい
ともあれシバヒロが全くただの芝生である状態は、外部のプロモーターを呼び込んでイベントを連続させる事で回避されてきているわけだ。食イベントの会場としてみると、テーブルやテントが置けてステージも用意できると、案外イイ線行ってるのではないかと思われる。こうした外部プロモーター達の運営を見て、参考にして、町田の地元出身のイベントがどんどん出てくれると良いなぁと望むのです。
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