蓮爾 登戸店

蓮爾の極太麺二郎系インスパイア グルメ
蓮爾の極太麺二郎系インスパイア

店主とルールが世界一ややこしい二郎として評判の、通称”スモジ”と呼ばれる二郎相模大野店。このスモジの行ってきたレポートを昔なんの気なしに書いたところ、よく分からないまま検索結果の上位につけているらしく結構アクセス数を稼いでいる模様(笑)。そんな…このサイトにやってくる人はみんな町田が大好きなはず。町田の記事だけを読みたいはず!と嘆いても現実多分ラーメン記事の方が求められてますわ(笑)。はい書きます。今すぐ書きます。

登戸に蓮爾という剛の店があるらしい

ネット上でややこしい店の筆頭としてスモジの話題が出ると、一緒に言及されていることも多い登戸の二郎系、蓮爾(はすみ)。大抵ポジティブな評と一緒に書かれており、二郎に負けず劣らず信者が多いようである。二郎インスパイア系といっても、ぎょうてん屋郎郎郎のようにマイルドで、コールを間違えても虎の尾を踏む思いをしなくて済むような店もあるが、この蓮爾は店内の殺伐感もきちんとインスパイアしているらしい。二郎系に信者ができるのって、店の殺伐とした雰囲気を乗り越えたという栄誉を誇りたいという部分が、確実にあるよね?
信者の多さには、かつて南町田の方にあった二郎町田店とのうっすらとした関係も影響しているらしい。1999年〜2002年まで営業していた二郎町田店は、MO(町田オリジナル)と呼ばれる独自メニューもあって、二郎の中ではファン(あえて信者とは書かない)も多い良店だったとのこと。その閉店後同立地で町田店の助手が蓮爾町田店を開店するが、2005年には閉店。同2005年に町田店のスタッフによる蓮爾登戸店が出来て、それから現在に至るらしい。細かい経緯に間違いがあるかもしれないが、二郎と全く関係のないところから出てきたインスパイア店としてはみなされていない。殺伐とした雰囲気でやっていくには、ここが重要だろう。

店外行列から始まる殺伐感

小田急線の登戸駅と向ヶ丘遊園駅の中間の、駅から結構離れたところにある蓮爾登戸店。月〜金が18:00からの夜営業で、土曜が11:00〜17:00。日曜日が定休日という変則的営業である。

ふらっと行っても不定休に引っかかる可能性があるゾ☆

ふらっと行っても不定休に引っかかる可能性があるゾ☆

ちゃんと開いている時間に行くと、店外に行列がずらっと延びている。行列の主体はわりと若目の男性が多い。結構駅から距離があるしね。行列の最後尾についてしばらく待つと、前に並んでいる客から「食券買ってならんで下さい」という伝言が回ってくる。
なるほど店のオペレーションを良くするために、常連客が率先してシステムを一見っぽい客に伝えてくれるのか…これは好印象!と思って店内の食券機で食券を買うと、店員が「行列の後ろの人に食券買うように言って下さい」と事務的通達を。そこに常連客と一見客の温かい関係などなく、店外に並んでいる時点から客がルールに服従していただけでした…分かり易くて良いけれども、食券機に客が来るたびにそれを言うなら、入口に赤外線センサーでもつけて客が入るたびに音声が流れるようにすれば良い、のでは?

店内は大抵セルフ

カウンター席が空いて座れる準備ができると、店員が付き添うわけでもなく結構ざっくりと座る席を指示される。カウンターの上には既におしぼりが出されており、おもてなし感は好印象!早速備え付けのおしぼりで顔を拭いて…と拡げたら、カウンター内から「テーブル拭いて下さい」と矯正するような指示が。カウンター内のスタッフが結構客の挙動をチェックしていて、何か外れたことを行うと注意が飛んでくる。なんというパノプティコン的緊張感!
一方、冷水のコップとレンゲについてはセルフサービスで置き場所から取ってこないといけないわけだけれども、こちらは取りそびれて待っていても教えてくれたりはしない。何回かスタンダップして必要なものを揃えてくる。一見はこうやって恥をかいて学んでいくのね。

極太平打ち麺が特徴

コールは「○○の方」に対してヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメ。ヤサイとアブラで頼んで、着丼。一見して分かる手強そうな平打ち麺と、味の濃そうなスープ。野菜とアブラを絡めてどのように食べ進めていくかシミュレーションして、とりあえず麺だけをすすり上げてみる。

蓮爾の極太麺二郎系インスパイア

蓮爾の極太麺二郎系インスパイア

すするというよりは、噛みつつ引き寄せる感覚だろうか。極太麺はよくうどんの麺に喩えられたりするけれども、これはどちらかというと、ちくわぶを食べている気分。食べ始めの頃は熱々で脂っこい汁にちくわぶをディップして食べているような感覚で、食べ終わる頃にはこのちくわぶ麺の表面に程よく汁が馴染んですすり易くなる。そこで最初の方は麺と野菜を一緒に巻き込んで掴んで、すすらずに口の中に搔き込むのが良いだろう。新鮮な感覚で面白かったけれども、着丼の瞬間から間髪入れずラーメンを食べたいという人にはあまりこの麺は愉快ではないかもしれない。ブタはゴロッとしていて悪くない。平均点は高いです。

麺自体が太いものなので、見た目よりは結構ペロリとたいらげられてしまう。食後の余韻にひたる…間もなく、なんだか義務感的にさっさと退出。さすがにラーメンもう一杯は入らないけれども満腹感はなかったので、ふらりと飲み屋に寄って帰るのでした。町田店MO由来の”蓮えび”や限定メニューも頻繁にあるらしいので、次回は違ったものを頼もうかと。そして二郎系では通常頼むのが躊躇われる”大”も選択肢としてアリかな。

再訪優先度5.0

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