夏休み最後の宿題 はやぶさ2が向かう小惑星に名前を付けよう!

JAXA相模原キャンパスを擁する相模原市は、銀河連邦という名称でJAXA関連施設のある市町村を取りまとめ、しばしば宇宙関係のイベントを行ったりしている。

話は変わるが、そろそろ夏休みが終わりである。みなさん宿題は終わっただろうか?

ということで、今夏にJAXAから出された宿題について思い出してみよう。

小惑星「1999 JU3」の名称を募集

JAXAのはやぶさプロジェクトと言えば、宇宙の彼方にある小惑星に着陸して調査を行った後、サンプルを回収し地球に帰還するという壮大なプロジェクトである。前回のプロジェクトでは2003年に探査機を打ち上げた後、小惑星イトカワを目標として宇宙航行するものの、途中で太陽フレアに遭遇したり、機器の故障が重なったり、通信が途絶し行方不明になったり…という波瀾万丈があった。それでも最終的には様々な新技術の実証に加え、サンプルの持ち帰りが成功と、満点以上の成果をあげた。そしてこのはやぶさのドラマチックな物語は、全国の子供達に宇宙への新たな関心を喚起した。

そしてはやぶさの後継、はやぶさ2。2014年の終わりに打ち上げられたこの探査機が、やはり小惑星を目指して宇宙航行している。小惑星には発見年と月、その年の何番目に発見された天体であるかを示す「1999 JU3」という小惑星番号がつけられているが、この味気ない番号を置き換えるユニークな名前を、JAXAが募集中である。締め切りは8月31日(月)まで。

締め切りは8月31日(月)まで!!

どんな名前を応募すればいいの?

というわけで、夏休みの宿題らしく締め切りギリギリに手を付けよう。JAXAの応募要項ページ曰く、小惑星の命名規則には決まりがある。

  • 英語アルファベットに直して16文字以下で、発音可能なもの
  • 公序良俗に反するものはダメ。戦争や政治に関する名前は出来事が起こってから100年以上経過していないとダメ
  • コマーシャルになりそうなものはダメ。ペットの名前(?)もダメ
  • 既にある名前に似通ったものはダメ

などの規則があり、また慣例として地球軌道に接近する小惑星については神話由来の名称が付けられることとなっている。JAXAの応募フォームでも、神話由来の名称とそうでない名称のどちらで応募するかをまず尋ねており、同程度にふさわしい候補があった場合には神話由来のものが優先されるのではないかと思われる。

応募総数は多いだろうから、その中にあって光ることのできる候補を探さなければならない。どうしてその名前にするのか、根拠が沢山挙げられるような名前が良いだろう。実は先代はやぶさが目指したイトカワにも、日本のロケット開発の父糸川英夫氏にプロジェクトチームが敬意を表しているという根拠だけではなく、その糸川氏が開発に関わった国産戦闘機に『隼』という通称のものがある、というもう一つの根拠を挙げられたりする。太平洋戦争の負のイメージもあり、公式には否定される根拠付けだけれど、「イトカワ」に向かう「はやぶさ」という組み合わせで分かる人をニヤっとさせる。きっとプロジェクトチームはこのようなダブルミーニングが好きであるに違いない…

ということで、はやぶさ2が向かう小惑星の名前を考えるついでに、世界中の隼が登場する神話についても調べて、自由研究の課題もこなしてしまおう。あるいはどこか別のところからピッタリな名前を探してくるか。夏の終わりのヒマつぶし。大人も子供もぜひご参加あれ。

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