色々と話題に事欠かないラーメン屋、胡心房。ラーメン激戦区町田でうまく立ち回っている印象あり。
町田駅のペデストリアンデッキを降りてすぐ、駅前に東西に広がる大通りから一本線路側に入ったところに、胡心房というラーメン店がある。このお店は、「愛の貧乏脱出大作戦」という昔の番組に出演し、現在はJR相模原駅そばに「虎心房」というお店を開いている方の娘さんの店ということで、メディアで紹介される事も多い、話題店なのだ。
話題になる理由のその2は、スタッフが全て女性であるということ。いや、大衆食堂とかでもスタッフ全員女性とかあるでしょ、と思うのだが、ラーメン屋には男性スタッフ、男の世界というイメージが強く、全員女性のこの店は珍しいということになるのだ。
店の内装も少しオシャレで、さすが女性スタッフオンリーの店!って、デザインした人まで女性かは知らないけど。どうせなら店舗工事から地鎮祭まで全部女性でやってほしかったよね。いや嘘だけど。
それはともかく、店内の至る所にチャーシューおにぎりだのチャーシューサンドなどサイドメニューが置いてあり、混み合っていて注文が中々来ない時など、ついつい手を出したくなってしまう。これはきっと、和歌山ラーメンにおけるはやずしみたいなものだろう。良いアイディア。
肝心のラーメンは、まず見た目が鮮やかだ。レタスを使っているというところは、虎心房ゆずりだそうな。熊本ラーメンのようなマー油に魚介系豚骨。中庸に徹していて、味でおおっという驚きも無いのだが欠点も見当たらない。
ラーメン激戦区町田で生きていくために、食べた人間に女性スタッフオンリーのラーメン店という特徴以上に多くの事を語らせないよう、不可無くケレン味の無い味にまとめているのかもしれない。こうして食べた人間の感想は、「女性らしい味」「女性の気配りがある」等々にまとまる。それが最大の宣伝になる事を知っているのだろうな。
「味については凡庸かも…」これが一番書くべき感想のように思うので書いておこう。えへん。
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