町田マルイリニューアル「猿カフェ」出店に学ぶ町田という街の使い方

町田のマルイがリニューアルオープン!これまで町田に存在しなかったかようなテナントが、利用客を集めて行った132回ものヒアリングの結果沢山入居した!
ということで、気になったテナントの出店を紹介しよう。それは5Fにオープンした「猿カフェ」だ。

「猿カフェ」って何?

「猿カフェ」という文字を見て、流行の猫カフェやメイドカフェのような、猿とスキンシップができたり、猿がオムライスの上に文字を書いてくれるようなものを想像してはいけない。猿が出てくるのは店の看板や装飾だけである。
でも、猿というのはこのカフェを利用する客ののびのびとした(少しカウンターカルチャーチックな)あり方を示しているのかもしれない。通常のカフェならばどこかキリっとして、居住まいただして利用しなければならないような強迫観念があるけれど、このカフェスペースでは猿のようにダラっとした利用方法もできる。
何しろ、23時までやっているこのカフェは、がっつりとした食事や酒類の提供も行っている。カフェに居着いて、そのままなし崩し的に酒も入って閉店までねばるという使い方も想定内なのだ。カフェで集まった大学生が、遅くまで空いているファミレスに場所移動して駄弁る。こういった使い方も、猿カフェならば移動の必要が無い!そして店内の奥にあるゆったりとしたソファー席も、利用客の根をはらせるのに一役買っているだろう。

「猿カフェ」の関東2号店が町田なわけ

この「猿カフェ」、喫茶店のメッカ名古屋発祥で、愛知・岐阜・三重・静岡といった東海地方で20店近くをオープンしている。特徴は若い女性スタッフの意見を取り入れて、その場所その場所により異なった店舗作りを行っていること。だから、猿カフェ自体のファンになった人は、各店舗を訪れて違いを楽しむということもよくあるらしい。
東海3県と、昨年出店された静岡店、そしてその次の出店が関東初出店となる新宿マルイ本館店だった。新宿という立地で高感触があったのか、関東地方の次の出店地を選ぶということで、白羽の矢が立ったのが町田。この選び方にもきっと意味があるだろう。

言ってみれば、町田店というのは神奈川出店0号店という扱いなのだ。
東京の中心で高感触を得たものが、そのまま関東6県に展開していけるというわけでは必ずしもない。新宿でウケたのは名古屋初という地方色が受けたのかもしれないわけで、関東地方で壁を越えられなかった名古屋文化の先行者もあるだろうから(たとえばスガキヤとか…)、慎重になる。そこで東京以外の場所でのウケ方をリサーチしたくはあれど、”神奈川県初出店”のようなフレーズは本当に勝算が立った出店の時のために取っておきたいのだ(きっと、横浜店とかになるのだろう)。
町田は、疑いようのない神奈川県文化なれど、何を間違えたか行政区分的には東京都に入っている。だからこそ、”ウチのコンテンツは東京で受けるだろうか?”の次のステップの疑問”ウチのコンテンツは関東地方で拡大していけるだろうか?”を試すのに丁度良い場所なのだ。町田で失敗しても、リサーチ結果でお釣りが来るのだ。

そんなわけで町田出店がオススメです

どうでしょう、町田出店にはこんなにメリットがある!いますぐ出店!さあ!と、ここまで推しておけば今後もっと面白い店が増えてくれるに違いない。よしんば町田出店で無惨な結果になったとしても、町田だとあんまりニュースにならないから本当にオススメですよ♪(無責任なPR)。

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