相模原市役所の補給廠返還地への移転が検討中?

毎日新聞が報じるのみで、もしかしたら飛ばし記事かもしれないのでそこはご用心。

JR横浜線の相模原駅北側には、在日米軍の補給廠が陣取っており、その影響から相模原駅は長らく相模原市の中核駅となれずにいた。それが、昨年の9月30日に補給廠の一部分が返還となったことで、相模原駅を中心にリニアが通る橋本駅をも巻き込んだ、相模原新都心の開発計画が現実化してきた。
返還された土地の利用計画については、さがみ夢大通りを北側に延ばした2ha部分を道路(&延伸されれば小田急多摩線)として利用し、残りの15haを駅前立地を活かしたオフィスビル・商業施設等に利用するというコンセプトが語られていた。ところがここにきて、寝耳に水の一報が入った。先日の市議会代表質問において野党側から、市幹部が商工会議所議員懇談会において返還地への市庁舎移転計画に言及していたとの指摘があったらしい。その結果、ちょっとした騒ぎが起きているようである。

現在の市庁舎所在地と移転の影響

現在の相模原市役所所在地は、相模原市中央区中央。国道16号に隣接した公共施設が建ち並ぶ一画にある。

神奈川県相模原市中央区中央2-11-15

車でのアクセスは一応良好であると言えるかもしれないが、電車の駅で考えると横浜線の相模原と矢部の中間くらいに位置しており、どちらの駅からも徒歩15分程度要する。そして、駅から直通で伸びる道もない。何故こういった中途半端な位置に市役所があるのかと言えば、相模原市の前身相模原町の成立経緯が関わってくる(ちょっとだけこちらの記事でも触れていた)のだが、いずれにしろ、いまや広大な市域を有するに至り、国道16号が市内の万能アクセス路線とはいかなくなった相模原市にとっては、現在の市役所の場所がどの地域の住民にとっても等しくアクセスし易い場所ではないということは言えるだろう。
補給廠返還によって自由に使える土地は余っていることであるし、いまだ小田急電鉄の態度が固まっていない多摩線延伸を確実化するためにも、市役所移転の方向性で前のめりになってしまっても良いだろう。けれどもそこは、現在の市役所所在地を前提として商圏などもできているので、市民全員が諸手を上げて歓迎するというようなことにはならなそうだ。
実際、相模原市の横浜線・相模線・小田急小田原線に囲まれた部分が、相模原新都心への中核機能移転により一層空白地帯化していってしまう将来図も十分想像が可能だろう。あちらを立てると、こちらは立たないかもしれない。

相模原市の中核が移動すると町田市に影響は?

相模原市の中核が相模原新都心に移動するとなると、動向が気になってくるのは、町田市の細長い部分、堺地域だ。
堺地域は相原町・小山町・小山ヶ丘からなり、相原町部分はだいたい国道16号より西、小山町・小山ヶ丘部分はJR横浜線の、駅でいうと橋本駅-矢部駅間を並行して北に走る町田街道沿いにある。
小山町・小山ヶ丘は新都心や新路線で焦点が当たっている地域そのものでもあり、現在は補給廠が南北を分断していることにより、小山町・小山ヶ丘から相模原市役所方面へのアクセスにいくらか手間がかかり、同じ市役所にアクセスするなら町田市役所に分がある。けれども新都心が横浜線北側に動いてきて、また南北道路の開通で相模原市側にアクセスし易くなれば、公共サービスの恩恵の受け易さという点で、この地域が町田市であり続ける積極的理由はなくなるのではないだろうか。ということで、まず小山町・小山ヶ丘部分が相模原市に吸収されて、泣き分かれた相原町部分が八王子市か相模原市に吸収される。遠くない未来に、町田市の市域は随分スッキリとした三角形になってしまうのではないだろうか!

そしていつものトンデモ提案

原町田の繁栄という面でも、これまで焦点の定まっていなかった相模原市の中核が決定してしまうと、大いに割を食ってしまうだろう。町田市の場合原町田が没落した場合の二の矢となる街が無さそうなので、相模原新都心計画の動向にはいちいち目を光らせておきたい。
そこでいっそのこと、小田急多摩線開通を妨害し相模原新都心の発展を遅らせるためにも、多摩線が通りそうな小山町・小山ヶ丘部分にピンポイントで米軍施設を誘致するというのはどうだろうか。こうすれば、その部分を横切って多摩線は延伸できまい。
リニア中央新幹線にしても、町田市部分の上に米軍施設を誘致して妨害しよう。どうせなら町田市がアメリカの51番目の州になるのもよい。あらかじめ町田市の公用語は英語にして備えよう。Machida is not Canagawa. Repeat after me!!

コメント

  1. eyes only より:

    読売新聞の記事を読んでみてください。答えが分かるはず。

  2. 露伊朝の要 より:

    相模原駅北口の私的な案として米軍基地を全面返還して北側を高架用の用地にする。
    次に米軍基地跡地を利用してロシア語図書館、ペルシア語図書館エリア、ペルシア文化美術館、相模原露伊学園、クレムリン公園、ウメール広場、ホメイニー公園、シーア派モスク、日露軍事公園を作れば充分に相模原の米軍基地跡地を存分に使う事が出来る。

    神奈川県に米軍基地が変換されたらロシアやイランの関連施設を作れば新しい神奈川として受け入れてくれる。
    まっ、アメリカ被れの町田を含む多摩の住民は理解できないから無視しても良いけどね。

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